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やらずぶったくり
やらずぶったくり
やらずぶったくりとは、人に与えることはせず、人から奪うばかりであること。つまりギブアンドテイク(give and take)ではなく、テイクアンドテイク(take and take)。
そもそも人間の社会活動はほぼすべてギブアンドテイクから成り立っている。商取引はお金と物、やサービスとのギブアンドテイクであり、テイクアンドテイクがあるとしたら強盗くらいのものだが、強盗だって脅しや暴力という「ギブ」があるといえばいえなくもない(もらったほうは大迷惑だが)。ラーメン屋の券売機は、店側から見れば、順序としてテイクアンドギブだが、先に金を払ったからといって「ラーメンが出てこないのでは」などと心配する客はいない。「税金」というシステムも、このラーメン屋の券売機と同じで、徴収する側からみればテイクアンドギブである。しかし、税金の場合、ラーメンがほんとうに出てくるのか、頼んだものと似ても似つかないラーメンが出てくるのでは、という心配があり、そんな事情から、おっさんたちが居酒屋で「税務署はやらずぶったくりだな」とグチることになるのである。
「ぶつ」は「ぶっとばす」「ぶっかける」のように、「打つ」が変化した接頭語、「たくる」は手前に引き寄せるという意味の「手繰る(たぐる)」で、「ぶったくり」は強く引き寄せること、つまり強奪することということになる。
(VP KAGAMI)
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