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関連用語
ゲラゲラ
げらげら
ゲラゲラとは、大きな笑い声を表す擬音語。「ケラケラ」が高音での笑いを表現しているのに対して、中低音で音量の大きい笑いについて、「げらげら大笑いする」のように用いる。しかしよく考えてみると、人の笑いは「あはは」とか「ひひひ」のように、は行の音に近く、「ゲラゲラ」という音を発して笑っている人はいない。一説には「ゲラゲラ」や「ケラケラ」は、カエルの鳴き声「ケロケロ」「ゲロゲロ」から来ていると考えられている。つまり、多数のカエルの鳴き声のにぎやかさと音量の大きさを大笑いに例えているわけで、音感の直接表現とはいえないわけだ。
ところで「ゲラ」という音は、英語の“get up”の発音に近く、「ゲラッ、ゲラッ、ゲラッ、バーニンハー」とか「ゲロッパ」などという音楽で日本人にお馴染みである。これは日本語のラ行と英語の“t”音が歯茎の付け根あたりを舌ではじいて発する音であるためで、海外の飛行機で水がほしいときは「ウォーター」といわず「ワラ」といえば通じるなどというのもその例である。“water”が「ワラ」に聞こえるのは、舌のはじき方が弱い(ちょっと触る程度)からで、アメリカ英語にありがちな発音。イギリス英語だと“t”は強く舌をはじいてはっきり発音するので「ウァータ」と「タ」が強く聞こえる。イギリスの飛行機に乗って「ワラ」などというと、アメリカの田舎者と勘違いされるかもしれない。
(VP KAGAMI)
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