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ショバ

しょば

 ショバとは、的屋、博徒、泥棒らの隠語で「場所」の倒語。彼等がわざわざ隠語化している「場所」なので、ふつうの場所であるはずもなく、露天を開く場所、賭場を開く場所、縄張りなどを意味する。厳格な悪党は、よそさまの縄張りで悪事を働いてぼろ儲けしている輩を「ショバ荒し」などと呼んで激しく非難する。

「ショバ」に撥音の似た言葉に「シャバ」がある。「シャバ」は、悪党仲間では、刑務所の外の一般社会を意味するので、「シャバ」の中に「ショバ」は含まれると考えられる(ムショの中にもショバはあるかもしれないが)。しかし、「シャバ」が仏教用語から来ている由緒正しい言葉であるのに対して、「ショバ」は「場所」をひっくり返した言葉に過ぎず、近年の業界用語感は否めない(シャバシャバ、ショバショバ、うるせえな)。(VP KAGAMI)

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