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この辞典の使い方(ホーム)「し」で始まる言葉>仕業の意味、語源、使い方

カテゴリー:慣用語、連語

仕業、しわざ

しわざ

 仕業(しわざ)とは、意図的に行う行為、行われた行為をいう。「業(わざ)」だけでも同じ意味だが、「誰のしわざだ?」などと使われるように、ネガティブな行為について言われることが多い。「神の御業(みわざ)」というと天からパンをじゃんじゃん降らしたというイメージが想起されるが、「神の仕業」としてしまうと、神がほんのいたずらのつもりで人々にもたらした災いのように感じられる。つまり「仕業」とは、やっちまったこと、やらかしたことというのが、正確な定義といえそうだ。

「しわざ」の「し」は、行為を行うという意味の「為る(する)」の連用形とされているが、なぜ体言の「業(わざ)」に付いているのかよくわからない。これは「仕事」の「し」も同様である。「仕組み」や「仕込み」の場合、「仕組む」「仕込む」という動詞の名詞形なのでわかるが、「仕業」や「仕事」はなぜか。おそらくこの「し」は過去や完了の「した」の略で、「仕業」や「仕事」は「した業」「した事」(古文は詳しくないが、昔でいうと「したる業」などになるのか)というのが、本来の意味するところで、「仕事」の古い使用例をみてもそれはわかる。つまり、前述した「やっちまったこと」「やらかしたこと」という定義が、正しかったことが証明されるのである(言い方はもう少し工夫したほうがいいと思うが)。(VP KAGAMI)

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