top of page

即席ラーメン

そくせきらーめん

 即席ラーメンとは、インスタントラーメンの別名。あるいは、インスタントラーメンの昭和の響きを残した別名。日清食品の創業者・安藤百福氏がインスタントラーメンの製造法を開発したときの特許登録名が「即席ラーメンの製造法」なので、こちらのほうが正式名称ともいえる。後のカップ麺も即席ラーメンの一種だが、「即席ラーメン」「インスタントラーメン」というと、調理が必要な袋麺のことをいう場合が多い。

 即席ラーメンの「即席」は、手間をかけずに短時間で作るという意味だが、漢語の本来の意味は「その場で」で、近い言葉は「即座」や「即興」。宴席で画家がごひいきにせがまれて、手早く雑な絵を描いてみせる(たぶん、いやいやながら)のがまさに「即席の一幅」である。その手早さと簡単さが強調されたのが、即席ラーメンの「即席」だといえる。いずれにしても、安藤氏がインスタントラーメン普及に成功していなかったら、「即席」という言葉もなくなっていたかもしれない(だから、どうだという話ではあるが)。

​(VP KAGAMI)

関連用語

bottom of page