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口が悪い

くちがわるい

 口が悪いとは、相手を不快にさせる発言が多い、そのような性格であるという意味。「あいつは口が悪いが、気持ちはいいヤツだ」などと使う。過ちを指摘された人が、「オレは悪くない、口が悪い」と、口のせいにして責任逃れしているわけではない(似たようなことを言っているヤツは多いが)。類似の語に「口汚い」があるが、こちらは個々の発言について「口汚く相手をののしる」などと、主に言葉遣いの悪さについて言い、「口が汚いやつだ」といってもいまいち通じにくく、犬のように道ばたに落ちているものをなんでも食べてしまう人かと勘違いされる。

「口が悪い」は、「悪口(あっこう、わるくち)」を読み下した言葉と考えられる。「悪口」はもとは仏教用語で、「あっく」と読み、仏教の十悪の一で、人をあしざまにののしることをいう。つまり、今でいう「悪口(あっこう、わるくち)」そのままである。(VP KAGAMI)

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