top of page

叶う、適う

かなう

 叶う、適うとは、希望していたことと現実とが一致すること。二つのことが一致するという意味の「兼ね合う」が語源とされる。「叶」という漢字を使う場合は「願いが叶う」などと用い、最もわかりやすい例は、あなたが買った宝くじの番号が、発表された当選番号と一致したときの状況をいう。「叶」という字を、口の前で手を合わせる形と解する人もいるが、それだと「いのる」のような意味となりそうで、「かなう」かどうかまだわからない状況である(たぶん叶わない)。各種辞書を見ると、「口」と「十(じゅう)」と解釈して、十人の言うことが合致する意味、また「十」を占いの算木で数の十を表す形で願い事がかなう意味だとする説などがある。

 また、「適」という漢字を使う場合は「眼鏡(人や物を評価すること、評価する能力)に適う」などと用い、自分がイメージしていた結婚相手の理想と、現実の相手が一致したような状況をいう。要するに、あなたが運命をつかさどる神様であったら、わずかな賽銭をもらってさんざんおだてあがめられたりしたことに気をよくして、その人物に幸運をさずけておきながら、後になって「ありえない!」と叫んでしまうような状況である。

(VP KAGAMI)

関連用語

bottom of page