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この辞典の使い方(ホーム)>「し」で始まる言葉>小の虫を殺して大の虫を助けるの意味
カテゴリー:ことわざ、故事成語、名言、名句
小の虫を殺して大の虫を助ける
しょうのむしをころしてだいのむしをたすける
小の虫を殺して大の虫を助けるとは、小事を犠牲にして大事を守る、大多数の存続のために少数を犠牲にするなどの意味。大の虫を生かして小の虫を殺せ、小を捨てて大に就く、一殺多生など同意の格言多数。まるでどこかの将軍さまの態度みたいで、基本的にはその理解で間違いないが、冒頭の説明のようにより幅広い解釈がなされるのが普通である。近年では「殺す」という言い方が刺激が強すぎて将軍さまに寄りすぎるうえに、小の虫こそ助けなければならないという考え方が広まっているため、あまり好まれないことわざとなっている。しかし、いまでも大の虫のために自ら犠牲になるという人の姿は英雄視されていることから、気持としては生きている言葉なのかもしれない。そこで、自ら小の虫になろうと意気込んでいる人にご忠告申し上げるが、まず一点は、その大の虫は助ける価値があるかということ、それから、あなたが犠牲になったとしてほんとうに大の虫は助けられるのかということ。こういったことを十分検討したうえで小の虫になる覚悟を決めていただきたい。この判断を誤ると、あなたの犠牲は「犬死に」ということになる。
(VP KAGAMI)
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