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この辞典の使い方(ホーム)「よ」で始まる言葉>弱音を吐くの意味

カテゴリー:慣用句

カテゴリー:言動、態度、表情、状態

弱音を吐く

よわねをはく

 弱音を吐くとは、悲観的なことを言うという意味。「弱音を吐いてないで最後まで頑張れ」のように相手へのいましめや、「弱音を吐かずに頑張ります」のように自身を元気づけるために使う。

 弱音の「音(ね)」は、文字通り「音(おと)」のこと。「楽器の音色」「虫の音」などと使うように、本等は「言葉」の乗っていない音を表しているが、「弱音」の場合は、弱気な発言、つまり言葉を意味している。しかし、「弱音」で着目されているのは、発せられた言葉以上に実はその音感である点に注意したい。例えば、試合に負けそうなスポーツ選手が冷静な表情で、「この試合は捨てましょう」などと言った場合、「なにを第三者みたいなこと言ってるんだ」とコーチは叱るだろうが、「弱音」という言葉は使いにくい。

 また「吐く」という語も、本来は口中のもの(ゲロとか)を外に出すという意味なので、「暴言を吐く」「おまえがやったんだろう。吐いてしまえ」のように、言葉そのもの以上に、体内にあってもやもやしているものを外に出す(つまり、ストレス発散のような)という意味合いが濃厚である。

 ということで「弱音を吐く」で、「弱音」が「弱音」と認められるためには、当人が泣きそうな表情をして弱々しい声で、「もうだめだあ」などと悲観的な言葉を発している必要があり、そこでコーチも「しゃあない、タオルを投げるか」と試合を放棄すれば、「弱音を吐い」た目的な達せられるというわけである。

​(VP KAGAMI)

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