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この辞典の使い方(ホーム)「お」で始まる言葉>御百度を踏むの意味、語源

カテゴリー:慣用句

カテゴリー:宗教、民間信仰、俗信

 

御百度を踏む

おひゃくどをふむ

 御百度を踏むとは、頼み事を聞き入れてもらうために相手を何度も訪ねるという意味。「百度」といっても、中国最大の検索エンジンではなく(「御」をつけて敬う必要もないし…)、社寺へのお参りの仕方を言う。百度参りは、社寺に100日参詣する百日詣りを簡素化し、社寺の境内の一定距離(鳥居と本殿の間など)を1日または数日かけて百往復するものである。もちろんただの散歩みたいにぼやっとして百往復すればよいというものではなく、往復するたびに願い事を訴え続けるという、いわば神様に対するストーカー行為である。その御百度を実行することを、御百度を踏むという。御百度を踏むのは、「第一志望の大学に合格しますように」などよほど重要な願い事がある場合で(そんなことをしているヒマに勉強していたほうがいいが)、これを神様でもなんでもない、迷惑顔した相手にやらかすのが、慣用句としての「御百度を踏む」。神様のように冷淡ではない人間の場合、熱心さにほだされて願いを聞き入れる場合もあるので、意欲とヒマのあるかたは実行されてみたらよい。

​(VP KAGAMI)

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