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関連用語
怪人
かいじん
怪人とは、悪事をはたらきそうな人物。要するにうさんくさいヤツ。「怪しい人」と書くように、人に不安、不審、疑念、危惧などの感情を抱かせる様子の人という意味だが、実際の使い方を見ると、昭和時代に活躍したフィクサーや裏の動きが目立つ政治家などを言い表す「昭和の怪人」、江戸川乱歩の有名な探偵小説『怪人二十面相』のように、裏社会で大活躍を見せる人物を半分讃えて言い表す場合が多い。「昭和の怪人」の場合は見るからに怪しい顔つきの人物も多いが、「二十面相」は20の顔を持つ男というくらいで変装の名人であり、普段は市民に紛れ込んでいてちっとも怪しくない人物なので、「怪しい人」という表現は当たらない。したがって「怪人」は、「怪しい人」というより、「怪しい動きをする、した人」と解釈するのが適切ではないかと考える。
ところで、スポーツ界などで傑出した働きをする選手を「怪物」と呼ぶことがある。「怪物」は、怪しい物であり、「怪人」と意味は近い。しかし、彼等は決して「怪人」とは呼ばれない。つまり、怪しすぎて「物」になってしまった人は、日本の神々のように恐れ敬われる対象となるのである。(VP KAGAMI)
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