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意気軒昂

いきけんこう

 意気軒昂とは、やる気に満ちて元気なさま。「母は90歳だが意気軒昂だ」などと用いる。「壮健」と言いかえることもできそうだが、こちらは健康で元気なこと。病気で体中ボロボロでもなぜかやたらと元気な場合「意気軒昂」がよろしいようだ。「意気揚々」も似た意味だが、こちらはある一時点での意気の高さを表していて、「意気揚々と会場を引き上げた」などと使う。この場合、会場を出た途端に肩を落としてがっかりしていても問題ない。これに対して「意気軒昂」は常時意気が高い状態を表しており、周囲の人々にとってはめんどくさい人物の様子である。「意気」はやる気、活力などの意味。「軒昂」はそれだけで意気込みが盛んである様、つまり「意気軒昂」を表しているので、「意気」を加える必要はない。たぶん「軒昂」の意味がわからない日本人のために誰かが気を効かせて「意気」を付けくわえた四字熟語となっているのだと思う。実際、中国語では「意気軒昂」という熟語はなさそうで、似た言葉に「気宇軒昂」があるが、こちらはは気品があり堂々としているという意味になるようだ。(VP KAGAMI)

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