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愛弟子

まなでし

 愛弟子(まなでし)とは、期待をかけてかわいがっている弟子という意味。つまり、やたらとえこひいきしている弟子。類似の語に「一番弟子」があるが、こちらは技術や能力に最も優れ、師匠の代わりを務められる弟子をいい、「愛弟子」のほうは、師匠からかわいがられていることが重要で、技術や能力が優れていても性格が悪くて師匠から嫌われているヤツは決してそう呼ばれない。もちろん愛弟子は、技術や能力に優れているから師匠がひいきしているわけでもあるが、ただお顔が可愛いから愛しているとか、性的な好みでかわいがっている場合でもそう呼ばれるケースも含み、近年日本でもどことはいわないがある業界でちらほらウワサされているのがまさにそれである。

「愛弟子」の「愛(まな)」は、「愛娘(まなむすめ)」の「愛(まな)」と同じで、「最愛の」を意味する。『風土記』や『万葉集』には、最愛の子を意味する「まな」「まなご」という言葉が出てきて、その使い方と同じ。語源はあまり調査されている形跡がないが、「真の子」つまり「ほんとうの子」というあたりが適当ではないかと思われる。

​(VP KAGAMI)

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