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この辞典の使い方(ホーム)「て」で始まる言葉>手を下すの意味

カテゴリー:慣用句

カテゴリー:言動、態度、表情、状態

手を下す、手をくだす

てをくだす

 手を下す(手をくだす)とは、直接自分で行うという意味。「あんな野郎の始末に、親分が手を下す必要はありやせんや」などとチンピラが口にするのをよく耳にする(普通の人はあまり聞いたことはないと思うが)。「下す」は、上から下へものを移動させるという意味で、ほかに「おろす」「さげる」なども同意だが、「くだす」には、「判決をくだす」のように、上位の者が下意の者に対して意思や判断を告げ、それによってことを実行させるという意味があり(上意下達というやつです)、「判決をくだす」の場合、口で「有罪!」とか言うだけだが(もちろん、なんでそう判断したかという言い訳はつらつら述べるが)、「手を下す」は、自分で実際にことを行うという意味合いになる。その場合でも、親分さんのような上位の者が偉そうに出て行って下位の者をいたぶるという、上から下への働きかけがポイントとなるわけで、チンピラがしゃしゃり出て「野郎の始末」をしたからといって、「手を下す」という言い方にはならない。(VP KAGAMI)

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