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この日本語辞典の使い方(ホーム)>「さ」で始まる言葉>早急の意味、語源
カテゴリー:二字熟語
早急
さっきゅう、そうきゅう
早急(さっきゅう、そうきゅう)とは、たいへん急ぐこと、非常に急なこと、または、そのさま。「さっきゅう」と「そうきゅう」という二種の読み方があるが、「さっきゅう」は「早急(さっきゅう)に連絡を取れ」のように、非常に急いでやらなければならないこと、「そうきゅう」は「早急(そうきゅう)に連絡をとった」のように、急いでやったことや急な出来事を客観的にいう場合に使われることが多い。実際、突然倒れた人を見て、「早急(そうきゅう)に手当をしなければ」と言うより、「早急(さっきゅう)に手当をしなければ」と言ったほうが緊迫感が強い(だからといって、周囲の人が素早く対応してくれるとは限らないが)。
「早急」の基本的な読みは「そうきゅう」で、「さっきゅう」は慣用的な読み方。「早」を「さっ」と読むのは他に「早速(さっそく)」がある。しかし「早速」という中国語はなく、日本で作られた和製漢語らしい。平安時代にはこれを「そうそく(さうそく)」と読んでいたが、室町時代ごろから「さっそく」という読み方が定着した。これは「さっと」や「さっさと」などの日本語の擬態語が影響しているのではないかと筆者は考える(「さっそく」と言ったほうが、さっさとやる感がよく出る)。「早急(そうきゅう、または、さっきゅう)」は江戸時代に現れる語だが、これもまた中国語にはなく、「さっそく」と同じような経緯で「さっきゅう」という読み方が現れたのではないだろうか。
(VP KAGAMI)
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