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この日本語辞典の使い方(ホーム)「し」で始まる言葉>杓子定規の意味、語源

カテゴリー:慣用語

 

杓子定規

しゃくしじょうぎ

 杓子定規とは、一定の基準をなんにでも当てはめようとする融通のきかないやり方をいう。つまり、いまでいうマニュアル人間の生き方。「杓子定規で考えるから失敗するんだ(≒なんでもマニュアル通りにやろうとするから失敗するんだ)」などと使う。

 杓子(シャクシ)とは、料理で汁物や飯をすくったりよそったりする道具。長い柄の先に皿状、へら状のよそう部分が付いている。それが定規となんの関係があるのかといぶかしむ向きもあるだろうが、その昔、杓子の柄は曲がっていたようで、それを定規として使おうとするのが「杓子定規」。つまり、間違った基準でものをはかろうとするというのが「杓子定規」だというわけで、現代の使い方とは意味が違う。そんなものを定規がわりにしただろうかという疑問はさておき、Aの場面で成功していた手法をBの場面にも使おうとするとき、Bの場面では同じ手法が通用しないということが多々あり、Bの場面に適用した「定規」は曲がっている杓子定規だったととらえれば筋は通る。

​(VP KAGAMI)

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