top of page

この辞典の使い方(ホーム)「と」で始まる言葉>止まるところを知らないの意味、語源

カテゴリー:慣用語

 

止まる所を知らない

とどまるところをしらない

 止まるところを知らないとは、勢いが強くおさまる様子がないという意味。「ヒット曲を連発して、人気は止まるところを知らない」「物価高は止まるところを知らない」のように、肯定的にも否定的にも用いる。ものごとの勢いというのは必ず失速する時がくるものだが、「止まるところを知らない」と言っている人は、肯定的な場合は「知りたくない」、否定的な場合は「おバカだからわからない」というのが実情である。

「止まる」は「とまる」とも「とどまる」とも読むが、「とどまる」は「とまる」を強調した言い方で、「留まる」とも書くように、長い間同じ場所に止まっているというイメージの強い言葉である。「止まるところを知らない」の場合、進んでいたものが進まなくなるという意味なので、ほんとうは「とまるところをしらない」と言うほうが適切で、だから漢字も「留まる」ではなくあえて「止まる」を使っていると考えられる。それをなぜ「とどまる」と読ませているのかは不明だが、「とどまる」が「とまる」を強調した言い方であることから、プレミアリーグの三苫選手がやるトラップのビタ止め(知らない人は調べておくように)みたいに、急ブレーキで止まるということを言いたいのかもしれない。(VP KAGAMI)

bottom of page