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関連用語
民主主義
みんしゅしゅぎ
民主主義とは、民衆、国民が主権を持つ政治体制をいう。見分けるポイントは、（おおむね正常な）選挙によって選ばれた人物とその人たちが作る組織によって統治されている政治体制であるかどうかというところ。選挙によって選ばれない、あるいは、選挙によって選ばれたがその後は正統な選挙制度が機能してない、あるいは、選挙によって選ばれたようなふりはしているが実際はそうではない一個人または複数の人間が意思決定権を持つ君主制や独裁制と対極にある体制が民主主義といえる。英語Democracyの訳語だが、英語はdemotic（普通の人々）が-cracy（支配する社会）という構成からなるように、共産党とその他の人々からなる共産主義や、資本家とその他の人々からなる資本主義など（いずれも当辞典の定義なので、正しく知りたい場合は他の辞典を参照すること）と比較して、輪郭がはっきりせず、「どうみたってそんな国家じゃねえだろ」という国が、国名で堂々と「民主主義」を名乗ったり、「わが国は正しい民主主義をめざす」などと宣言したりしていて、言ったもん勝ちの様相を呈している。
「民主」という熟語は中国に古くからあるが、これは「民の主（あるじ）」という意味で、要するに君主や国家官僚を意味する。それを「民が主（あるじ）」と勝手に読みかえて、Democracyの訳語に当てたのは（いわゆる「魔改造」ってやつですな）、江戸末期から明治初期に啓蒙思想家とした活躍した西周（にしあまね）らしい。いま、民主主義を標榜しつつ、真反対の体制を築いているいくつかの国は、この中国の古き良き定義に従っているとみたほうがよさそうで、「民が主主義」ではなく、「民の主主義」であれば、確かにあなたがたの言っていることは正しい。
（VP KAGAMI）
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