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波に乗る

なみにのる

 波に乗るとは、勢いづくという意味だが、特に「高度経済成長の波に乗って業界トップに登り詰めた」のように、時流や時勢にあわせて勢いを増すという意味合いで使われる。まさに波乗りの選手、つまりサーファーのひっくり返る(か、無事浜辺にたどりつく)までの自慢たらたらの様子を言い表している。冒頭の文例は「高度経済成長の追い風を受けて業界トップに登り詰めた」と言ってもよさそうだが、「追い風」は完全に他力本願の勢いであるのに対して、「波に乗る」は、例えば「あの選手はいま波に乗ってますから、手がつけられませんね」のように、時流や時勢とともに、自分で起こした「波」(ゴジラか、という)も含まれているところが違いであるといえる。

​(VP KAGAMI)

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