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甘んじる、甘んずる

あまんんじる、あまんずる

 甘んじる、または甘んずるとは、現状を受け入れるという意味。「貧困に甘んじて怠惰な生活を送る」のように、現状に不満があるがそれを受け入れ、そこから抜け出す意欲はないという考えを示している。よく似た気分を表す言葉に「ぬるま湯につかる」があるが、こちらは現状にある程度満足していて、それ以上を望まないという意味。それに対して「甘んじる」は、現状への満足度は低いが、そこから抜け出す意欲や手段もないのでそこで我慢しているという意味合いとなる。したがって、甘んじる、または甘んずるを定義しなおすなら、「さめきった湯につかる」というところ。

「甘んずる」古くは「甘んず」は、「甘味す(あまみす)」という言葉から来ているらしい。「甘味す」は、文字通り甘い味がするという意味だが、使用例はほとんどない。そこから「甘んずる」は食べ物を甘いものとして味わう、ものごとをよいものとして受け入れるという意味で使われるようになったのだという。ダイエットしなければならないが、甘いものばかり食べちゃう、みたいな話かと思われる。

​(VP KAGAMI)

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