ひつぜつにつくしがたい

　筆舌に尽くし難いとは、文字や言葉ではとても表現できないという意味で、「かの国の繁栄は筆舌に尽くし難い」「乗り越えて来た苦難は筆舌に尽くし難い」などと、よい面、悪い面どちらにも使う。「筆」は文字を書くこと、「舌」は言葉をしゃべることであり、文字や言葉で表しても、その状況をすべて表現することができないというのが「筆舌に尽くし難い」の本意。もちろん、だからといって、記者が無能力なので状況を記事にちゃんと落とし込むことができないという意味でも、解説者がめんどくさがって説明を省いた（その可能性は多分にあるかもしれないが）という意味でもない。（VP KAGAMI）