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関連用語
腰抜け
こしぬけ
腰抜けとは、意気地がなく臆病なこと、そういう性格の人。軍隊で、「腰抜けめ! 先頭に立って戦え!」のように、いちばん後ろにいる指揮官から命令されたりする。驚きや恐れのあまり立っていられない状態である「腰が抜ける」を名詞化した語だが、しょっちゅう腰が抜けた状態の人やその性質を表しているといえる。
「腰抜け」は字ヅラからは、腰がないこと、腰の部分がなくなっていることを表しているが、ここで「腰」は腰の力を意味していると考えられる。腰は人体を支える最も重要な部位であることから、人の気力を支える力や胆力、意気込みの意味で用いられ、それらが抜けてしまったのが「腰抜け」ということになる。
落語『雑俳』で、大家さんが俳句のお題として花の「くちなし」を出すと、能天気な八五郎が「くちなしや 鼻から下は すぐにあご」と返すシーンがある。八五郎はワルノリして「あごなしや 口から下は すぐにへそ」「へそなしや あごから下は すぐに…」と続けたところで大家さんから止められるのだが、同じノリで「腰抜けや へそから下は すぐ××」という句ができそうだ。
(VP KAGAMI)
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