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この辞典の使い方(ホーム)「け」で始まる言葉>血路を開くの意味

カテゴリー:慣用句

カテゴリー:政治、軍事

 

血路を開く

けつろをひらく

 血路を開くとは、戦闘で敵の包囲網を破って逃げるという意味。そこから、困難な状況の唯一の解決索を見つけるという意味で、「わが社が血路を開くには大胆なリストラしかない」(たいへんだこと。ご愁傷さま)などと使う。しょっちゅう戦争している中国に古くからある言葉で、あちらでは「殺出一条血路」「殺条血路」などと言うらしい。しかし「殺」というぶっそうな語が使われているので、意味がよくわからず、実際「殺出一条血路」をGoogle翻訳にかけると「血みどろの道と戦う」と訳される。そこでもう少しつっこんで調べてみると「殺」は、呪霊を持つ獣を槍で突き殺す形象を表し、そこから、知られている意味の他に、悪魔払いの意味があるようで、現代中国語でも「殺す」のほか、「戦う」という意味があるという。してみると「殺出一条血路」は、「戦い抜いてひとつの路から脱出する」といった意味となり、Google翻訳もおしかった(ぜんぜんちがうか)。

 ところで、「血路」とほぼ同意の言葉に「活路」がある。こちらは「活きる道」と書くので、「これがおいらの活きる道」といったゴキゲンな意味かと思いきや、「生き残る道」といった悲壮感を表す言葉であり、「活路を開く」は「血路を開く」とほぼ同じ意味となる。しかし「血路」から感じられる血みどろの戦いをして生き抜くといった暗い印象はなく、「ファイト一発!」的な元気な大脱走のありさまが見えてくる。(VP KAGAMI)

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