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身に染みる、身に沁みる

みにしみる

 身に染みる(身に沁みる)とは、深く感じるという意味で、「五度目の逮捕であいつも今度こそ身に染みたはずだ」などと使う(五度目でようやくとは、よっぽど身に染みねえヤツだな)。「身」つまり「体」に染み込むように感じるということであり、痛みのような瞬間的な感じ方ではなく、心を動かす言葉などによりじわじわと感じる感じ方が表現されている。

 類似の言葉に「骨身に染みる」があり、「身に染みる」に「骨」が加わっただけだが、両者の使い方には違いがある。「骨身に染みる」の方は、「骨にまで染みた!」というその時の刺激の強さにフォーカスして「寒さが骨身に染みる」などと使うのに対して、「身に染みる」は「染みついたのでなかなか抜けない(ソースのシミみたいなもんだ)」状態を表し、「裁判官の言葉が身に染みて更生することができた」などと使う。冒頭の五度も逮捕されたヤツに関しては、おクスリかなにかが身に染みついているので、逮捕による後悔や反省の意識が身に染みつくことはないだろう。

(KAGAMI & Co.)

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