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頼みの綱

たのみのつな

 頼みの綱とは、頼りにしてすがっている人や物をいう。「この製品がわが社の頼みの綱だ」などと使い、その綱が切れたら「わが社」はお手上げ、つまり、「それだけ」を頼りにしている場合をいう。江戸時代から見られる使用例でも、「頼みの綱が切れ」てオーマイガー状態になっている人々の姿が多く描かれる。つまり、簡単に切れやすいのが「頼みの綱」であり、むしろ「頼みのひも」「頼みの糸」と言ったほうが的確ではないかと感じる。

 とはいえ、「藁にもすがる思い」とか「苦しい時の神頼み」のように、頼りないものにすがらざるをえない人と比べれば、「綱」であろうが「ひも」であろうが、すがる目当てのあるあなたはどれだけ幸せかしれない。

​(VP KAGAMI)

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