top of page
関連用語
風[慣用語]
かぜ
風とは、空気の動き、流れをいう。慣用語としての「風」は、「風向きが変わる」「世間の風は冷たい」のように、人に対する他者の接し方や態度を表すのに使われる。同じように自然現象により、他者や世間の雰囲気、態度を表す言葉に「空気を読む」の「空気」、「流れが変わる」の「流れ」などがある。これらは似たような状況で使われるが、それぞれに意味合いは違う。「空気」が流れて「風」になったとき、人は肌に「空気」を感じることができる。つまり、「空気」はこちらから積極的に「読んで(推理して)」いかなければ把握できないのに対して、「風」は「読」まなくても肌に感じる雰囲気であり、それだけ他者の態度や世間の動きが強く鮮明であると考えられる。これが「流れ(川など水の流れ)」となると、人が流されるほどの強い影響を他者や社会が与えている状況であり、スポーツの試合で「流れが変わりました」などというのがそれ。まとめると、同じ他者の態度や世間の雰囲気だが、自分から推察して理解しなければならないのが「空気」、こちらからアクションを起こさなくても自然に感じられるのが「風」、感じられるばかりではなく当方が動かされるほど影響が強いのが「流れ」ということになるだろうか。
(VP KAGAMI)
bottom of page